ブックタイトル月刊田中けん

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概要

月刊田中けん

質問4(2)と質問5に対する答弁多田区長今、約23,500人ということで、2万人台を突破したのは平成18年ですので、ここ9年くらいは2万人をちょっと超して緩やかに増えてきているということで、激増しているというふうにはちょっと思っておりませんが、外国人の中で、つまり永住権を持っている人がかなりいます。おおむね2,000人ということで、朝鮮半島の出身の方と、台湾ですね、これは戦後の処理ということにかかわるんでありますが、当時、終戦時に日本にいて、本国に帰れなかったという、いろいろな事情で、その人たちに永住権が与えられておりますので。そういう人に対する政策として、つまり具体的にいえば、本国、朝鮮人学校とか、いろいろありますが、中華学校とかありますが、そういう当時永住権を持っていた人、それからその子どもたち、あるいは2世3世がもういますけれども、そういう人たちも本人が望んで日本に滞在するということであれば、永住権が自動的に与えられると、こういうことでありますから、そういう人たちが本国の勉強をするとか、いろいろそういうことをしたいということであれば、それはぜひそういう環境を整えて、そうした願望を果たしていただくということがいいことだとそういうふうに私ども思うわけでありますが、そういう視点を支援するということは考え方としてはいいのではないか、そういうふうに思っていて、額の問題はいろいろありましたので、前回ちょっと手直しをさせていただきましたけれども。これをやめてしまうということは考えておりません。それから、区によってどういう外国人が滞在をしているかということは相当違います。違いまして、江戸川区は永住権を持っている人が結構多いほうだというふうに思っています。ですから、それなりのやっぱり歴史的経緯を踏まえていけば、これはやめるということは、今考えないと。そういうことでございます。質問6:少子化・人口減少について少子化の原因として専門家は3つの原因を述べています。1.都市への人口集中2.女性の高学歴化3.サラリーマン家庭の増加田中けんこれらの命題が正しいとするならば、1.都市への人口集中を根拠に、江戸川区の人口が増えれば増えるほど、日本全体の人口は減ってしまうという現象に拍車がかかります。まるでそれはゼロサムゲームのようです。合計特殊出生率の統計を見れば明らかですが、全国最低値は東京都の1.13。全国最高値は沖縄県の1.94。都市では子どもが産まれにくく、地方では子どもが産まれやすいのは事実です。都市への流入人口が増えれば増えるほど、日本全体の少子化は進んでしまいます。仮に今後江戸川区の人口が増えることをイメージしても、その実態は出産増ではなく、流入人口が増えることによる人口増でしかありません。それが日本全体の利益につながると言えるのでしょうか。これからは緩やかな人口減少を歓迎し、それに沿った区政運営を区長に求めるものであります。いかがでしょうか。質問6に対する答弁多田区長少子化と人口減少問題で、江戸川区で人口が増えれば日本の少子化を加速させるというお話ですけれども、算術的にはそうかもしれませんが、それはちょっと一概にそういうふうに決めつけるわけにもいかないんだろうと思います。東京が一極集中で増えれば、日本の地方の人口は減るでしょうということは大きな意味では言えると思います。そういうことに歯止めをかけたいというのが、やはり今取り組まれている地方創生だと思いますけれども、それは人口問題というよりはむしろ、地方を活性化して、そして一極集中ということが、これは過去の一つの日本の国の形ですから、その形を変えて、地方に分散をさせていくという方策をとって、そこでただの分散ではなく、人口を増やすということだけではなく、そこに若い人たちが定住して、希望ある生活を送ることのできる条件をつくろうと。こういうことの方向性ですから、まずは人口問題から入っているということよりは、そういうことから入って、そして少子化を止めようと。こういうことだと思いますので、私ども江戸川区もこの人口問題にはそうした考え方に沿った動きを模索していくべきではないかというふうに思っております。3